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フラッグとペナントとウェッジのContinuation Patternを事例を交えて解説

Last Modified: 3月 17, 2021

チャートパターンの勉強を始めた時に、非常に分かり辛いのが「フラッグ」「ペナント」「ウェッジ」と呼ばれるContinuation Pattern(継続パターン)パターンではないだろうか。これらのチャートパターンは「保ち合い」と呼ばれ、トレンド発生後の調整とされる押し目(戻り)の反発として出現するチャートパターンの事だ。

これらを聞いた事があっても、実際にどのように活用し、どのポイントでトレードをしていったらいいのか分からない方も多いと思う。

普通にチャートを見ているだけでは、このパターンが出現しても見送ってしまう可能性もあるだろうし、それだけでなく、このパターンを見つけたとしても、どのポイントでトレードをしていっていいか分からず、中途半端な価格で約定してしまったり、リスクリワードがめちゃくちゃになりかねないトレードになってしまう可能性もある。

なぜなら、この3つのパターンはトレンド中に出現し、その都度形が変化するためだ。

最初はペナントとして見ていたのにも関わらず、フラッグになったり、レクタングル(ボックス)になったりする。ローソク足の羅列を覚え、これらのチャートパターンを確認しても簡単にトレードしては危険だ。王道とされているフラッグ抜けのブレイクアウトをしていっても、思うような結果が出ずに、迷ってしまっている方も多いだろう。

単純に、この形だけを覚えてトレードをしても、結果を出すのは難しい。

そこで今回は、フラッグとペナントとウェッジのチャートパターンはどういったものなのかという基本をはじめ、このパターンの注意点や、どのようなポイントで優位性があるのか、なぜこれらのパターンで単調にトレードしていったら駄目なのかというのを、実践向けに解説していこう。

1.Continuation(継続)チャートパターンとは

Continuation(継続)チャートパターン

コンティニュエーションパターン

まずはじめに、Continuation Pattern(継続パターン)とはどういったものなのかという事を解説していくが、ここでは分かり易くするために大きく3つに分けて、

  • Flag(フラッグ)
  • Pennant(ペナント)
  • Wedge(ウェッジ)

これらに分類していこう。

3つのチャートパターンである、フラッグとペナントとウェッジはコンティニュエーションと呼ばれる継続パターンで、トレンド中の押し目や戻りで発生し、今後もトレンドが続く可能性が大きくなる示唆として使われている。これらの3つのパターンは、勢いが強いほど、急こう配の形を作っていくのが特徴となる。反対に、勢いが弱い場合は、緩やかな斜めの平行気味(レクタングル・ボックス)になる。

つまり、見ている時間足よりも短期足で確認すると、これらのパターンは上昇トレンド(下降トレンド)のレジスタンスラインとサポートラインになっている。

例えば、1時間足が上昇トレンドだったとしよう。そのトレンドが継続している時にコンティニュエーションパターンのフラッグパターンが出現したら、短期足の5分足で見た時には下降トレンドやチャネルラインが形成されている事になる。

注意したいのは、短期足でトレンドに見えたとしても、上位足がフラッグやペナントを形成している場合は短期足は、その流れに飲み込まれる事が多く、反対の値動きに動いてしまうで事があるので、注意が必要となる。そのため、予め上位足でこのようなパターンを見つけておいて、自分がトレードするメインの時間足で、このパターンになっていないか確認をする事で、トレンドに逆らわずにトレードができるようになる。

2.なぜ、フラッグなどのパターンが出現するのか?

ではなぜ、フラッグのようなコンティニュエーションパターンが出現するのだろうか。

上昇トレンド(下降トレンド)共に、トレンドというのは一方方向にただ伸びていくだけでなく、調整とされる保ち合いが発生する。この保ち合いを経て、このままトレンドが続いていくのか、それとも反転して逆トレンドになるのか、横ばいのレンジになるのかが変わってくる。

つまり、フラッグなどのチャートパターンは小休止を意味している。

一般的に小休止の期間が長ければ長いほど、ブレイクした時にトレンドが伸び易く、小休止が短い場合はトレンドの継続も短くなっていく。

これらはトレンドにおける買われ過ぎや、売られ過ぎの状態から、しばらく調整するための休止パターンであり、休止終了後は元のトレンドを継続する動きとなるケースが多くなる。また、「ダブルトップ(ボトム)」「トリプルトップ(ボトム)」などの、リバーサルパターン比べると、コンティニュエーションパターンの場合は、形成期間が比較的短くなっているのが特徴だ。

3.フラッグはプルバック(戻し)と考える

分かり易いチャートパターンのダブルトップ(ボトム)トリプルトップ(ボトム)などの形なら、どういったポイントでトレードをして戦略を立てていけばいいのかシンプルに考えられる方も、フラッグやペナントやウェッジでは、複雑に考えてしまう方も多いだろう。中には、チャート上で必ずそれを見つけなければならないと勘違いをして、チャート上に線を引きまくってみたり、様々な印を付けている方もいるだろうが、これをやってしまうと、どのポイントで何が意識されているのか不明になってしまう。

なので、複雑に考える事はなく、トレンド発生時のプルバック(戻し)と考えれば良い。

コンティニュエーションパターンは長い期間で見るものではなく、どちらかと言えば、短期間のチャートパターンだ。あなたがメインの時間足で1時間足を使っていたとして、そこでトレンドが発生し、フラッグが発生したとしよう。1時間足のままでは、フラッグのチャートパターンが分かり辛いかもしれないが、5分足などの短期足で見た時には、きれいなチャネルラインが出ている事になる。

それが1時間足では、プルバックになっている。

こうやってシンプルに考えれば無理矢理線を引きまくったり、チャートパターンを複雑に考え過ぎずに済む。難しく考えようとシンプルに考えようと、自分がトレードする時間足とポイントが決まっていれば、トレードのに大きな影響はないので、どうせならば難しく考えるのではなく、シンプルに考えるようにしよう。

4.フラッグとペナントとウェッジの特徴と解説

それでは次に、3つのチャートパターンの特徴について解説していこう。

4-1.フラッグのチャートパターンは旗で「斜めの平行」

フラッグチャートパターン

フラッグチャートパターン

3つのパターンの中で1番の主軸となっているのが「フラッグ」と呼ばれるチャートパターンになる。フラッグとはチャート状にある旗を意味しており、Pole(持ち手)と呼ばれるトレンドが伸びてきた部分と、トレンドの調整になっているチャネル(旗)を総称して呼んでいる。

  • Bullishi Flag(ブリッシュフラッグ)
  • Bearish Flag(ベアリッシュフラッグ)

ブリッシュフラッグは、上昇トレンド中に出現するし、ベアリッシュフラッグは下降トレンド中に発生する。

これらのパターンは、元のトレンドによって最高値を付けた後に、高値と安値が繰り返されることによって斜めのレクタングル(チャネルライン)が形成しフラッグを完成させていく。上昇トレンドであれば、右肩下がりのチャネルが生まれるし、下降トレンドであれば右肩上がりのチャネルが生まれる。

フラッグを見つける条件として、「チャネルラインが平行になっているのか」を確認するのがベストだ。

このフラッグを活用する事で、揉み合い後どっちの流れにトレンドが発生するのかの目安になってくる。例えば、ブリッシュフラッグを上向きにブレイクアウトした時は、上昇トレンドの継続として確認ができるし、ベアリッシュフラッグで下にブレイクした時は、下降トレンドの継続して見る事ができる。当然、レンジで揉みあい後のブレイクアウトなので、ブレイク方向に大きく値が動き易いという特徴がある。

そのため、ブレイクアウト後の戻しを待ってトレードをしていくのが一般的だ。

なぜ3つのパターンの中でフラッグが主軸になっているのかと言えば、他の2つのパターンにはフラッグの中の動きとして見れるためだ。フラッグというチャネルラインの中にペナントがあり、その中にウェッジが存在していると考えると分かり易いだろう。

フラッグがこれらの波形の中で1番大きなパターンになっている。

4-2.ペナントのチャートパターンは「緩やかな三角」

ペナントパターン

ペナントチャートパターン

ペナントはフラッグよりも三角になっているのが特徴的だ。

  • Bullishi Pennant(ブリッシュペナント)
  • Bearish Pennant(ベアリッシュペナント)

先ほどは平行にチャネルラインが引けたのに対し、ブリッシュペナントの場合は高値が切り下がり、安値が切りあがっていく。つまり、どこかのタイミングでぶつかる瞬間があり、このぶつかる瞬間を目安にブレイクアウトしていく可能性が高くなっている。ベアリッシュペナントの場合は、高値が切り下がり、安値が切り上がっていく。こちらも、どこかのタイミングでぶつかる瞬間があり、そのポイントがブレイクアウトになる。

ペナントの条件として、「直近の高値と安値を更新しない事」が重要になる。

ブリッシュフラッグの場合は安値が更新されるし、ベアリッシュフラッグは高値が更新されるが、ペナントは進むにつれてボラティリティが小さくなり、動きが狭まってくる。

後で解説をするが、ペナントというのは、シンメトリカルトライアングル(三角持ち合い)の形に非常に良く似ている。

ほぼ同じだと思って良いだろう。

だが、シンメトリカルトライアングルと違うポイントとして、ペナントは長期的な継続を意味している訳ではなく、あくまで「直近のトレンド継続」の意味合いを持っている。これに対し、シンメトリカルトライアングルは、長期足によって作られる値幅が徐々に狭まっていく、レンジとして捉えるようにすると分かり易いだろう。

4-3.ウェッジのチャートパターンは「急こう配の三角」

ウェッジトパターン

ウェッジチャートパターン

最後に、ウェッジのチャートパターンを解説しよう。

  • Bullishi Wedge(ブリッシュウェッジ)
  • Bearish Wedge(ベアリッシュウェッジ)

ウェッジはペナントよりもさらに急こう配になっている、三角のチャートパターンだ。

ブリッシュウェッジの場合は、高値が切りあがっていき安値も切り上がっていく。ベアリッシュウェッジは、高値が切り下がっていくし、安値も切り下がっていくという特徴がある。2本のラインはどこかのタイミングでぶつかり、どちらかにブレイクアウトしていく。

ウェッジが他の2つのチャートパターンと違う所は、Reversal Ptterns(リバーサルパターン)と呼ばれるトレンド転換のポイントでも出現する事だろう。通常のウェッジであればトレンド継続の意味を持っているので、ブレイクアウトした方向にトレードしていけばいいのだが、ウェッジの場合は調整局面だけでなく、ダブルトップ(ボトム)のように天底でも出現する。

下降トレンドが続いており、ベアリッシュウェッジが出現した場合は、今後上昇トレンドになる可能性が出てくるし、上昇トレンドが続いていてブリッシュウェッジが出現した場合は、下降トレンドになる可能性がある。それぞれ、ウェッジが天底で出現した場合には、トレンド転換も視野に入ると理解しておけば良いだろう。

4-4.フラッグとペナントとウェッジそれぞれの違い

前述したが、これらのパターンの主軸になっているのは、フラッグのチャートパターンだ。もっと言うなら、横に動いてるレンジのサポートラインとレジスタンスラインの間にフラッグのチャートパターンがあると言っていいし、ペナントやウェッジは当然、その中のフラッグに入る事になる。

チャートパターンを波形として捉えると、フラッグは現在のトレンドと反対の傾きをしている大きなチャネルラインになっており、その中に三角のペナントがあって、ペナントの中に細三角のウェッジが存在するようなイメージだと分かり易いだろう。

ペナントやウェッジは高値と安値が更新されれば、すぐにチャートパターンが崩れてしまう。

チャートを見ていて、ブリッシュペナントを見つけ、高値が切り下がり安値が切り上がっていたとしても、安値が更新された瞬間にブリッシュペナントからブリッシュフラッグになってしまう。自分ではどれだけきれいなチャートパターンだと思っても、結局はどう動くか決まっているわけではないので、先入観を持たず常に複数のパターンを頭に入れておく必要がある。

そのためにも、大きな波形として捉えた方が失敗が少なく柔軟に対応できる。

4-5.100%がちがちにパターン化する必要は無い

こうやってコンティニュエーションパターンを探してチャートを見ていると、必ずと言っていいほど、どれかのパターンに細かく分類したくなるが、がちがちにチャートパターンを決める必要は無く、良い意味でざっくりと俯瞰して見た方が、余裕を持ってチャートを見れるし臨機応変に対応できるので、パターン化しない事をおススメする。

トレンドが出たからと言って、

  • フラッグ
  • ペナント
  • ウェッジ
  • その他

必ずしも決めつけずに、「どの価格(波形)が意識されているか」を重視しよう。がちがちにパターンを決めてしまうと、その頭になってトレードプランを決めてしまいかねない。

あくまで「ペナントっぽいかもしれない」位の方が良いだろう。

4-6.補足1:ペナントがフラッグになるパターン

ペナントがフラッグになるパターン

ペナントがフラッグになるパターン

ペナントは常にフラッグになる可能性を持っている。

ブリッシュペナントであれば、高値が切り下がり安値は切り上がっていくのがブリッシュペナントの完成に近づいていくが、必ずしもサポートラインで反発するとは限らない。途中で安値を更新するかもしれないし、教科書通りにブレイクアウトしていくかもしれない。こればかりは、チャートが完成してみないと分からない事だ。

ブリッシュペナントのサポートラインが機能せずに、安値を更新した場合は、ブリッシュフラッグのチャートパターンを考えていかなければならない。

4-7.補足2:フラッグがレクタングル(ボックス)になるパターン

フラッグがレクタングルになるパターン

フラッグがレクタングル(ボックス)になるパターン

さらに、フラッグもレンジの横ばいに推移する、レクタングルの可能性を持っている。

ブリッシュフラッグであれば、高値が切り下がり安値も切り下がって、チャネルラインができるのがブリッシュフラッグの完成形になるが、左の波形のポイントで必ずしもブレイクしていくとは限らない。そこでも意識されているから波形ができているわけであって、反発された時はレクタングルになる可能性を持っている。

こういった事からも、一般的に王道とされているような、チャネルラインからのブレイクアウト手法が、必ずしもトレードの優位性のあるポイントにはならない。これには、「どの位のチャネルラインの角度があるのか」「サポートライン付近からの逆張りの方が有効的かもしれない」などの、複数のトレードパターンを持っている必要がある。

5.三角保ち合い(Neutral Pattern)の考え方

三角持ち合い(シンメトリカルトライアングル)

ナチュラルパターン

3つのコンティニュエーションパターンを見ていると、「三角持ち合いは保ち合いに入らないのか」という疑問を持つかもしれないが、私は三角持ち合いはトレンド継続というより、方向感のないレンジ(Neutral Pattern)に属すと考えており、新たなトレンドを生み出すパターンと考えている。

  • Continuation Pattern(トレンド継続)
  • Reversal Pattern(トレンド転換)
  • Neutral Pattern(新たなトレンドを生み出す)

ペナントに似ている三角持ち合い(シンメトリカルトライアングル)が中長期の流れを意識したパターンだとすれば、ペナントは短期的なトレンドの流れを意味しており、それぞれの意味が違ってくる。例えば4時間足の波形が三角持ち合いの状態の時に、15分足の上昇トレンドは4時間足の三角持ち合いの中にあり、その中でペナントが出現するという流れだ。

短期的に出現するペナントと、中長期の三角持ち合いと考えると良いだろう。

シンプルにチャートパターンだけを見ているのであれば、ペナントは三角持ち合いのシンメトリカルトライアングルに非常に似ているし、ほぼ同じだと言っていいだろう。人によってはペナントを三角持ち合いという表現をしたり、三角持ち合いとペナントと言ったりしている。

実際にそれは間違っていないし、そういう見方もある。

ただ私は、三角持ち合いはペナントよりも大きな波形を見ており、トレンドの継続ではなく、1つの波形として捉えるようにしている。これを抜ける事によって、新たなトレンドが発生すると考えている。先ほどのコンティニュエーションは、トレンドが発生している場合の、短期的な戻しパターンとして考えるトレンド継続のサインだった事に対し、三角持ち合いのニュートラルパターンは、相場全体で高値と安値が平行に縮まってきているのを示唆している。

このパターンの意味としては、これまでのチャートパターンと同じく、ブレイクアウトしていった方にトレンドが生まれ、それまでは小休止としてボラティリティが狭まっていく。この期間が長いほどブレイクした時に大きなトレンドになり、さらにトレンドが継続する。

6.フラッグ(ペナント,ウェッジ)ブレイクが危険な理由

一般的にフラッグやその他のコンティニュエーションパターンでは、チャートパターン後のブレイクアウトしたポイントでトレードをしていくのが基本とされているが、そのパターンだけを覚えてトレードをしていっては危険だ。

というのも、フラッグに限らないがチャートパターンという1つのパターンに当てはめているだけで、全てが同じ形になるわけではないからだ。やっかいな事に、フラッグと言っても、緩やかな角度の物もあるし、ほぼ水平に動いているフラッグもある。なので、トレードポイントをブレイクアウト1つだけに絞ってしまうと、全く優位性のないポイントでエントリーをしてしまったり、リスクリワードが極端に悪くなってしまったりする。

下のチャートを見て欲しい。

フラッグのチャートパターン

危険なフラッグチャートパターン

これはブリッシュフラッグのポイントできれいに出ているチャートだが、多くの人はブレイクアウトポイントでトレードをしていっているはずだ。だが、本当に見ておくべきはチャネルラインのポイントではなく、フラッグが始まったポイントの波形の位置と、下が支えられえているのかという、サポートラインの存在だ。

これらの組み合わせ無しに、コンティニュエーションパターンを使う事はできない。

しっかりとサポートラインが支えてあるという波形と、左のチャネルラインが始まった位置を見る必要がある。ただフラッグのチャートパターンの形を覚えただけでは、全く役に立たないので注意をしよう。なぜ左側の波形をなぜ意識する必要があるのかというと、この波形が山になっているポイントで、しっかりとレジサポをブレイクしいているのか、確認する必要があるためだ。

もう一つ注意したいのは、波形を小さく見過ぎる事だ。

波形を小さく見過ぎてしまうと、キリがないしチャート上にある全てがチャートパターンに見えてしまう。チャート上に複数のラインを引きまくって、どこに何のラインがあるのか分からないという経験をされた方も居ると思うが、まさにあの状態だ。フラッグ抜けのブレイクアウトは、左の波形の人がポジションを持ったままで、特に焦ったりはしない。むしろ、レクタングルになる可能性だってまだ十分にある。フラッグのトレードで失敗する人の多くは、こういった背景を無視して基本のブレイクアウトに拘ってしまっている人が多いためだ。

さらに、支えられているサポートラインも重要だ。

フラッグのチャートパターンが完成する前に、リバーサルパターンで本当にトレンド転換をしたのか、それともただ単純に上昇トレンドになってきたのかでは、大きな差が生まれる。どれだけそのラインが意識されているのかが重要になる。

サポートラインが無い状態でのトレードは、反発しにくい事だけでなく、ストップ幅が広くなってしまうので、バランスの悪いトレードになってしまう。理想的な形は、サポートラインとフラッグのチャネルラインの下限がぶつかる所でトレードしていくのが、最もリスクの小さく利益の最大化できるトレードポイントになってくる。

!注
コンティニュエーションパターンのブレイクアウトを狙う場合は、角度が緩やかで平行気味になっているレクタングルやボックスの形でなければならない。それも、最高値を付けた波形よりもブレイクアウトしたローソク足がその価格を抜けるまでは、トレードせずに待つ必要がある。理由は単純で、最高値を付けた人がポジションを投げないためだ。

7.実践向け解説|フラッグのトレード方法

ここからは実践向けに、コンティニュエーションパターンの1番きれいなトレード解説をしていこう。ブリッシュフラッグを例にトレードを解説していくが、内容はペナントもウェッジも変わらない。重要なのは、「反発されるポイントなのか」という所と、「トレンドが伸びやすいポイントなのか」という事になる。

大きく分けて5つのステップになっている。

  1. リバーサル(ニュートラル)パターンを見つける
  2. ブレイクアウトするのを確認
  3. フラッグのチャートパターンを待つ
  4. チャネルの下限の勢いのあるローソク足で逆張り
  5. ストップ(リミット)で決済

通常のトレード方法よりも手間は多いが、結果が出る方法なので参考にして欲しい。

チェック!
今回の実践向け解説では、単一時間足を使ったトレード解説に特化させている。単一時間足のトレードとは、1時間足ならそれだけを見てトレードするものであって、複数の時間足を見ないトレード方法の事だ。

7-1.Step1 リバーサル(ニュートラル)パターンを見つける

はじめにやるべき事は、上昇トレンドになっているフラッグを見つける事ではなく、その前のダプルトップ(ボトム)、トリプルトップ(ボトム)やニュートラルパターンのアセンディングトライアングル、ディセンディングトライアングルのなどのチャートパターンを見つける事になる。

このチャートパターンできれいにトレンド転換しているほど、フラッグが生きてくるので、まずはこれがしっかりと機能している事を確認しよう。

リバーサルパターン(ダブルトップ)

こうやって、1つのチャートパターンに頼るのではなく、複数のパターンを組み合わせる事によって、勝率を上げる事が重要で、ただコンティニューエーションパターンだけでトレードをしていくよりもトレード回数は減ってしまうが、トータルで見ると断然組み合わせた方がパフォーマンスが良くなる。

ニュートラルパターンを狙っていく時は、波形が意識される事が前提になる。

7-2.Step2 ブレイクアウトするのを確認

先ほどのリバーサルパターンでローソク足がしっかりとブレイクするのを確認しよう。このブレイクアウトしたポイントが、コンティニュエーションパターンの始まりとなる。このチャートを見ていると、本当に上昇トレンドになっているのか確認がし辛いかもしれないが、時間足を落としてみると十分に大きなトレンドになっている。

リバーサルパターン(ダブルトップ)のブレイクアウト

7-3.Step3 フラッグのチャートパターンを待つ

コンティニューエーションはトレンドのプルバックとして活用するので、フラッグのチャネルラインの下限が先ほどのサポートラインに戻ってくるのを待とう。トレードする時間足より、短期の時間足でチャネルラインを確認すると、よりきれいなパターンになっているのかチェックできるはずだ。

フラッグのチャートパターン

7-4.Step4 チャネルの下限の勢いのあるローソク足で逆張り

1番最初にラインを引いた、レジサポ付近の勢いのあるローソク足で大陽線(大陰線)V字やスパイクなどのローソク足が出現したらエントリーをしていく。今まではチャートパターンの組み合わせだったが、ここでは「プライスアクション」も組み合わせていく事になる。

  • 大陽線(大陰線)
  • V字
  • スパイク

これらがレジサポ付近で出てくれるのが理想だ。

この時不安な方は、レジサポを引いた波形の最安値(谷の部分)とフラッグの下限にトレンドラインを引いて、本当に意識されそうなポイントなのかを見定めるのも良いだろう。

フラッグエントリーポイント

人によってはフラッグのチャネルライン抜け(ブレイクアウト)を待った方がいいのでは?と思うかもしれないが、チャネルラインの上限であるレジスタンスラインのブレイクを待ってしまうと、ストップ幅が広くなってしまうので、私はおすすめしない。その代わり、チャネルラインの下限で逆張りをしていく事で、ストップに幅を持たせられるし、勢いの強いローソク足を使うので、しっかりとサポートラインが意識されたのを確認している。

当然、ストップ幅だけでなく、利益は大きくなるトレードだ。

多くの人がブレイクアウトをしてくれないか待っている間に私達は、リミット付近にいるか、既にリミットに到達している事になる。

7-5.Step5 ストップ(リミット)で決済

最後に決済をしてトレードの終了となる。

フラッグトレードの決済目安

フラッグトレードにおけるストップ(リミット)のバランスだが、これに絶対の正解はなく、トレンドが伸びてきた部分Pole(フラッグの持ち手)の部分とリミットの長さを同じにしてもいいし、勝率を重視したければ、フラッグの最高値の部分よりやや下にリミットを置くと勝率が上がる。又、リスクリワードを1:1にする位に、レジサポ付近のストップとリミットを同じにしても良い。これに決まりはないが、ストップの位置は必ずサポートラインの下に入れるようにしよう。

なぜなら、反発しやすいポイントだからだ。

せっかくエントリー位置がレジサポ付近なのに、その上にストップを置いてしまっては勿体ないので、これは徹底するようにして欲しい。

7-6.コンティニュエーショントレードの注意点と補足

繰り返しになってしまうが、フラッグのチャートパターンができたからといってチャネルラインのブレイクアウトを狙っていっては危険だ。必ずサポートラインが必要になってくるし、わざわざ意識されるフラッグの最高値の部分のローソク足が抜けきっていない状態で、ブレイクアウトのトレードはできない。

なぜなら、レクタングルになる可能性を持っているためだ。

フラッグブレイクアウトトレード

その代わり、前述したトレードの方法のように、レジサポラインがあってチャネルラインの下限(上限)でエントリーできれば、フラッグの最高値の部分ではリミットにする事ができるので、例えレクタングルになったとしても、十分に値幅を狙っていく事ができる。

これが、良いポイントでトレードする重要性だ。

7-7.応用編:マルチタイムを使ったフラッグトレード

ここからは、先ほどのフラッグトレードの特性を生かして、マルチタイム分析を使ったトレード方法を解説していこう。あくまで手順や大きなやり方は変わらないが、エントリーしていく位置が変わる。先ほどは、レジサポ付近に引き付けてローソク足のプライスくアクションを使った逆張りだったが、今回は一般に言われているブレイクアウトの位置のトレードになる。

手順は下記になる。

  1. リバーサル(ニュートラル)パターンを見つける
  2. ブレイクアウトするのを確認
  3. フラッグのチャートパターンを待つ
  4. 時間足を短期足にチェンジ
  5. リバーサルパターンを待つ
  6. リバーサルパターンのトレンド転換を確認でトレード
  7. 最初に見た時間足の最高値の部分手前でストップ(リミット)

フラッグの短期足を使ったトレード方法

最初にメインで見ていた時間足だけでは分かり辛いが、時間足を落としてみると、フラッグの中でリバーサルパターンができているのが分かる。つまり、短期足のトレンド転換後のローソク足を狙ってトレードをしていく事になる。当然、リバーサルパターンなので、レジサポラインも機能している。この時、メインで見ていた時間足の最高値のやや手前にリミットを置く事で、意識される前に決済ができるようになる。

ストップはメインの時間足に合わせてしまうと広すぎてしまうので、短期足に合わせたストップを入れていこう。目安はリミットの最高値と同じ位の値幅にする事だ。

8.コンティニュエーションパターンは難しく考えない

前述したようにコンティニュエーションパターンは、トレンド継続を示唆するものだが、これが必ずしも絶対にトレンドを継続する意味にはならない。フラッグもチャートパターンの1つになる可能性であって、いつでも崩れるしパターンが変わる事がある。

相場はフラクタルに動く事を考えなければいけないが、あまりに細かく分類をし過ぎても良くない。

線を引きまくってごちゃごちゃにする位なら、メインの時間足を決めてそれだけに専念した方がいいし、どうしても短期的にトレードをしていきたい場合は、パターンを決めてトレードをするのが1番だ。フラッグなどのチャートパターンが出たからといって、何がなんでもトレードしてけばいいわけではないし、自分の理想のパターンでは無かったら見送るようにしよう。

9.今回のフラッグトレードはパターンの1つ

前述したフラッグのトレードはパターンの1つであって、これが必ずしも絶対の正解ではない事を覚えておこう。あくまで、ケーススタディの1個という事になる。時には、フラッグのブレイクアウトを狙う場合もあるし、リバーサルパターンでフラッグを待たずにトレードをしていく場合もある。

それぞれの状況に合わせた対応と、自身の確立したトレードが最も重要だ。

勿論、先ほどのパターンだけを待ってトレードをしていくのも有効だろう。大事なのは、「ストップが守られやすい位置に置ける事」と、「トレンドが伸びやすい位置でトレードができるのか」これが基本になってくる。これさえ守っていれば、リスクリワードがめちゃくちゃになったり、勝率が著しく悪くなったりするのを防げる。

10.まとめ

フラッグやペナントやウェッジのコンティニュエーションは一般的にブレイクアウト手法を使ってトレードしている方も多いと思うが、実際にそこでトレードするのは危険だと分かってもらえたはずだ。何の意識もされていない場合でフラッグができたと言っても、それはあくまで主観で見ている人の考え方であって、そのパターン通りには動いてくれない。

同じチャートパターンでも、毎回意識されるポイントが違う事を理解しよう。

  1. リバーサル(ニュートラル)パターンを見つける
  2. ブレイクアウトするのを確認
  3. フラッグのチャートパターンを待つ
  4. チャネルの下限の勢いのあるローソク足で逆張り
  5. ストップ(リミット)で決済

これらのステップを踏んでコンティニュエーションを試していって欲しい。

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Takuya J. Watanabe

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