
FX教材を販売しているグローバル・ロイズ社と書道家トレーダーとして活動している、倉本知明氏がジョイントして『ネオ・スキャルピングFX』(ネオスキャFX)というFX教材をリリースしたので、実際に試した感想とトレードのレビューをまとめていこう。
この教材の名称になっているように、トレード方法はスキャルピングの短期売買で、内容はレンジ抜けを狙ったブレイクアウト手法になっている。
過去にもグローバル・ロイズ社は下記のコンテンツを販売してきた。
- ドラゴン・ストラテジーFX
- Black AI Strategy FX
- モンスター・トレンドゾーンFX
- プロフェッショナル・トリガーFX
- 未来予知FX
以前までの教材では、5分足メインのトレード方法が主だったのだが、今回は1分足を使ったスキャルピングトレードになっている。1分足スキャルピングとブレイクアウト手法を組み合わせたFX教材なので、新しいトレード方法というよりは、ベーシックなブレイクアウト手法に、今回のネオスキャ専用のシグナルインジケータを追加した教材と言えるだろう。
実際に使った感想を含め、参考にしてほしい。
1.書道家トレーダーの「倉本知明」氏とは
ネオスキャFXがどのような教材なのかという前に、この教材を監修している倉本知明(くらもとちめい)氏というのが、どんな人物なのかをまとめていこう。なぜなら、ネオスキャFXは、氏がFXとは別に行っている活動の書道にヒントを得て開発した手法と言っているからだ。
書道師範の”書道家トレーダー”
倉本知明氏は、書道家トレーダーとして活動している。
書道の腕前は、[文化書道学会公認 師範免許証](師範免許)を持つほどで、FXトレーダーの中では、異才の肩書きに思えるかもしれない。どちらをメインでやっているかは不明だが、最近のFX教材販売業界では、こういった変わった肩書きを持っているような、インフルエンサー(何かしら興味を持つポジションや肩書き)などと、ジョイントをして商品を販売する傾向にあるように思える。
他にもジョイントして販売している教材は、
- 『プロフェッショナル・トリガーFX』
- 『ゲイスキャFX』
などがあるが、それぞれ人気のFX教材と言えるだろう。
倉本知明氏のSNS
倉本知明氏はSNSをやっているので、ネオスキャFXに興味あったら教材を買う前にフォローなどして、普段どんなトレードをしているのか?何に意識を置いてトレードをしているのか?など、確認をしてみてみるのも良いだろう。トレードの参考になる部分があるかもしれないし、ネオスキャFXを購入前に確認する事で、自分に合っているトレード方法なのか、判断材料にもなる。
以下にまとめたので参考にして欲しい。
- Facebook:倉本 知明
- Twitter:書道トレーダー倉本知明【和のFX成功法則】
- YouTube:Oval Prime FX
- Blog:書道トレーダー倉本知明の知明流FXブログ
以前『画竜点睛』を販売
倉本知明氏は以前に『画竜点睛』という教材を販売している。
この教材は、酒田五法と呼ばれるローソク足を使ったプライスアクションに、自己流のローソク足投資術を加えアレンジしたもので、主にプライスアクションに焦点を当てた物になっている。現在は購入する事はできないが、今回販売するネオスキャFXでは、プライスアクションに重きを置いていないので、それぞれ別のコンテンツと考えるべきだろう。
2.ネオ・スキャルピングFXの概要
- 販売元:グローバル・ロイズ株式会社
- 監修:書道トレーダー倉本知明
- 発売日:2019/8/16
- 公式サイト:『
ネオ・スキャルピングFX』(販売終了) - 販売価格:49,800円(税別)
- YouTube:グローバル・ロイズ株式会社
- Twitter:グローバル・ロイズ株式会社(公式)
1分足のスキャルトレード
ネオスキャFXは、1分足チャートを使った「スキャルピングトレード」になっている。教材付属のシグナルツールを見てエントリーポイントを確認し、スキャルピング手法で短期売買を繰り返すというスタイルになっている。
値幅を狙うよりも、トレード回数にこだわった印象を受ける。
セールスレターでは、1ヶ月に2400回のトレードチャンスがあると謳っており、ネオスキャFXで推奨されている通貨ペアは8つあるからだ。
- EUR/USD
- GBP/USD
- GBP/JPY
- EUR/GBP
- USD/CHF
- USD/CAD
- AUD/USD
- USD/JPY
これらのチャンスを1ヶ月合計すると、2400回の計算になる。
さらに時間帯も、日本時間の16時以降で、ボラティリティが高くなったタイムゾーンを狙っていく。ただし、これらの通貨ペアとタイムゾーンを見て分かる通り、あくまで推奨されているだけであって、どの通貨ペア・時間帯であってもパフォーマンスに大きな差は無いだろう。
ロジックはブレイクアウト手法
初めに言っておくと、ネオスキャFXの販売ページを見ても、どのようなロジックでトレードをしていくのか解説をされていないし、ましてやこのトレード方法のどの部分に優位性があるのか、全く解説されていない。キャッチフレーズの”奇跡の1分足スキャルピングロジック”と言われてもぴんと来ない人がほとんどだと感じる。
なので、この手法を一言でまとめると、「王道のブレイクアウト手法」になる。
上位足の意識される価格(レジサポ)に線を引いて、下位足でレンジになっている所を見つけ、「1分足チャートでブレイクした所でエントリー」していくという流れだ。これを専用のインジケータと、シグナルを使って初心者向けに作られているというのが、ネオスキャFXの全てになる。
目新しさや、斬新さよりも「王道の手法」と言った方が正しいだろう。
多彩なインジケータとチャート
先ほどのチャート画面を見て頂ければ分かるが、ネオスキャFXのチャート画面は多彩なインジケータで構成されている。なんとなく、「華やかなチャート画面で面白そう」「プロっぽいトレードが出来そう」などいう印象を持つ方もいるかもしれない。
後に詳しく解説するが、ネオスキャFXは合計9種類のインジケータが使われている。
上位足の値幅を1分足で狙う
トレード手法はブレイクアウトだが、それのどのポイントを狙っていくのかといえば、1時間足の値幅を狙っていくことにある。
例えば、1時間足のサポートラインを「スタート」と過程すれば、「ゴール」は、1時間足のレジスタンスラインとなる。この中で下位足は、上昇(下降)トレンドになったり、レンジになったりしている。
このスタート地点からゴール地点に行くまでの道のりを1分足で狙っていくという流れだ。それも、マルチタイム分析などせずに、1分足単体で完結出来る仕様になっている。
1時間足のレジサポ手前にリミットを置く事で、跳ね返される前に決済するイメージだ。
全てのトレードをシグナル化
ネオスキャFXは初心者向けに作られているだけあって、エントリータイミングから、決済のポイントまで、全てシグナル化されているのが特徴だ。それだけでなく、ピラミッティング(ポジション増し)のサインまで出現する。
エントリーサインが出るインジケータはたくさんあるが、決済サインが出るのは、初心者の方には嬉しいかもしれない。勿論、決済サインを使わず、どの位の所にストップ・リミットを置けばいいのか、目安となる解説もあるので、トレードをしていて、迷う事は少ないだろう。
機械的なトレードができると言える。
ただその反面、「なぜそのポイントにストップ(リミット)を置くのか」などの解説はされていないので、FXを始めたばかりの方にとっては、多少説明不足に感じる箇所もあるのは確かだろう。
3.購入後の会員コンテンツ
次に、ネオスキャFX購入後のコンテンツを紹介していく。
ネオスキャFXダウンロードファイル
- ネオスキャFXインストーラ
- ネオスキャFXファイル一式
マニュアルPDF&動画
- インジケーターマニュアル
- 【基本ルール】エントリーと決済・損切方法
- 【応用ルール1】トレンドステップを使った追撃サインのエントリー方法
- 【応用ルール2】より優位性の高いエントリーサインの見極め方
- 【応用ルール3】グリーンバンドを活かしたエントリー方法
- 【応用ルール4】利益率を上げやすい決済と損切タイミング
その他(特典など)
- 倉本流「利益率を上げる資金管理テクニック」
- 短期決着!ピンチをチャンスに変えるテクニック!
- わずかな時間で利益を最大化する短期トレード法!
- トレンドの波に乗ってごっそり利益をねらう秘術!
- 利益を当たり前のように積み重ねる!高勝率Victoryサイン!
- これであなたもプロトレーダー!?「OCO注文」徹底解説
- フォローアップPDF
- ゾーン幅を1撃で手早く抜いて、手堅く利益!
- グリーンバンド抜けで手早く決済!
- サインBですかさず2連続追撃エントリー!
- レッドラインでの反発を見極めて2連勝!
- トレンドの転換を見極めて、根こそぎ利益!
サポート体制
- 180日間メールサポート
- サイト内コメント無制限返信
4.ネオスキャFXのインジケータ9種
ネオスキャFXには、9種類のインジケータが使われている。
- エントリーサインA
- 決済サインA
- エントリーサインB
- 決済サインB
- グリーンバンド
- レッドライン
- トレンドステップ
- トレンドメーター
- プライスゾーン
それぞれ解説をしていこう。
(1)エントリーサインA
メインとして使うのが赤と青のシグナルで、これが基本のエントリーサインとなる。
赤なら(買い)青なら(売り)のシグナルになっていて、チャートを見てエントリーポイントが分かるようになっている。レジサポを引いた後に、レンジブレイクをしたら、この「エントリーサインA」を待って、売り(買い)のトレードをしていくのが、通常のトレードスタイルとなっている。
(2)決済サインA
先ほどの、エントリーサインAを決済するサインが、この「決済サインA」になる。
(3)エントリーサインB
このサインは、いわゆるピラミッティングをするためのサインだ。例えば、エントリーサインAでエントリーをしていたとする。その後に、この「エントリーサインB」が出たら、さらに追加でポジションの積み増しができるという仕様になっている。
当然だが、利益と損失は倍になる計算だ。
(4)決済サインB
エントリーサインBでピラミッティングしたポジションを決済するのが、この「決済サインB」になっている。
(5)グリーンバンド
チャートにある、2本の線は「グリーンバンド」と呼ばれる、1時間足の値動きを表したバンドだ。この間がトレードにおける「スタート」「ゴール」と考えると分かりやすいだろう。このグリーンバンドの中を1分足で狙っていくという事になる。
グリーンバンド付近は意識される価格帯のため、ポジションを持ち続けていると跳ね返される可能性が高くなる。なので、リミットを置く時はこれよりも、手前にするというのが基本になってくる。
そして、このグリーンバンドをローソク足が抜けていくようであれば、1時間足のレジサポラインも変わるので、新たなグリーンバンドの中の値幅を狙うという流れに変わる。グリーンバンドは、ボリンジャーバンドに似ているが、ネオスキャFXのオリジナル仕様になっている。
(6)レッドライン
この「レッドライン」は、赤く伸びている線の呼び名だ。
主に損切りの目安に使い、このレッドラインの上下にストップを置くように注文を入れる。レッドラインは、15分足の値動きになぞって計算されおり、移動平均線のEMA仕様になっている。
(7)トレンドステップ
ローソク足の羅列によって、上昇(下降)トレンドなのか一目で分かるように判断できるのが、「トレンドステップ」と呼ばれるオレンジと緑の点線になる。オレンジが並んでいれば上昇トレンドだ、緑が並べば下降トレンドと一目見るだけで、現在のトレンドの流れが分かるようになっている。
トレンドの勢いが強い時は、トレンドステップの傾きも急激になる。
(8)トレンドメーター
チャートの右上に出ているのが、この「トレンドメーター」というインジケータだ。
このトレンドメーターの特徴は、
- 時間足
- 通貨ペア
- 現在の価格
- スプレッド
- ロング・ショートの判断
- 次の時間足が形成されるまでの時間
などの用途がある。見ればすぐに使えるようになるだろう。
INFO
Macintoshのパソコンを使っていて、ネオスキャFXのチャートを使う時は注意が必要になる。なぜなら、この「トレンドメーター」だけは文字化けを直すことができない。インジケータのプログラム上、他と連動しておりカラーを変えただけではトレンドメーターに変化が無いためだ。Macintoshで使う時は、「Neo_Scal_Main_Logic」にある「LayoutSizeRatio(%)」「TextSineRatio(%)」の数値を0にするのがオススメだ。これにすると、トレンドメーターは消えるが、通常と同じようにトレードが出来るようになる。
(9)プライスゾーン
ネオスキャFXで1番大事なのが、この「プライスゾーン」と呼ばれる灰色部分のインジケータになる。この部分がレンジを意味をしており、これをローソク足が抜けていくようなら、トレードチャンスが生まれるということになる。
さらに、”(6)”で解説したレッドラインと同様に、プライスゾーンの幅もストップ・リミットの目安になるので、トレードの軸になると言っても過言ではない。
簡単に言ってしまえば、このプライスゾーンがネオスキャFXの全てで、他の物は付属と考えても良いだろう。
プライスゾーン内にローソク足がある時は、上位足(3〜5分足)がレンジの状態で、相場が揉み合っている状態。当然、1分足チャートでも、エントリーサインが出ないようになっている。ネオスキャFXのトレードは、このプライスゾーンを上下どちらかにブレイクするのを待つという流れになる。
さらにプライスゾーンの幅は、ストップ・リミットの目安になる物で、この幅が30pipsなら、ストップ・リミットも30pipsに設定するのが基本になってくる。
プライスゾーンは、日本時間の12時〜16時の高値・安値を測定し、形成されるようになっていて、測定後の日本時間16時にプライスゾーンが確定し、表示される。
5.ネオスキャFXの基本トレード
それでは実際に、ネオスキャFXでどのようにトレードをしていくのか、手順を解説していこう。多くのルールや、インジケータがあるが、まとめると5つのステップで完結する。
簡潔に解説するので、参考にしてほしい。
Step1:プライスゾーンを探す
まずは、レンジになっている所を見つけるため「プライスゾーン」を見つけることから始まる。
プライスゾーンを見つける時のコツは、5分足チャートで探すと、一瞬で見つける事ができる。1分足チャートだと、左に長くスクロールする必要があるため、面倒に感じてしまう。これが5分足ならチャートを俯瞰して見れるので、一発で発見できるという事だ。
5分足だからといってプライスゾーンの表示に問題は無い。
Step2:プライスゾーンに線を引く
次に、先ほどのプライスゾーンの上下に2本の線を引いていこう。
それぞれ1分足では、レジスタンスライン・サポートラインという意味合いになっていて、このラインを明確にローソク足が抜ける事で、レンジブレイクと判断できるようになっている。
Step3:ローソク足のブレイク(矢印)を待つ
あとは、チャートを1分足に戻して、ローソク足がレンジブレイクするのを待とう。
レンジブレイクは、ローソク足がきちんと抜けているか?が重要なポイントとなる。中途半端に抜けてシグナルが出ても、戻される可能性は高いので、きちんとブレイクするのを待とう。それと、完全に騙しを防ぐことはできない。FXは、その騙しを含め確率トレードということになる。騙しを回避しようと思ってよけいなインジケータを追加すると、パフォーマンスは落ちてしまうだろう。
Step4:成行又はIFO注文
”ステップ2”で引いた線をローソク足が抜けてきたら、エントリーの目安となる。
エントリー方法は、「成行注文」と「IFDONE OCO注文」(IFO注文)があるが、基本的には、IFO注文を使っていく。レジサポをブレイクしてすぐにエントリーするのではなく、ローソク足が戻ってきた所をエントリーするという形がベストになる。
これだとストップを狭められるし、トレードのバランス力が上がるためだ。
仮に、IFO注文を使っていて指値に掛からずローソク足が伸びていっても全く気にしなくて良い。なぜなら、1分足でチャンスは無数にあるので、待てばすぐにやって来るからだ。
Step5:サインAが出たら決済
最後にサインAで決済して、終了となる。
IFO注文をしていた場合は、ストップ・リミットに到達するまでほったらかしにできるというメリットもある。決済サインが出てくれるので、ポジションをどこまで保有していいか迷う場合は参考になるだろう。
6.ネオスキャFXのメリット(デメリット)
ここからは、私が実際にネオスキャFXを使ったメリット・デメリットをまとめていく。これから購入や検討している方は参考にしてみて欲しい。
パターンは1つシンプルトレード
ネオスキャFXで覚えるパターンはたったの1つになる。
インジケータが9種類もあって複雑に見えるが、ネオスキャFXの手法自体はレンジブレイクなので、覚える事は少なくシンプルなトレード方法になっている。上位足の意識される価格を見つけて、その間の値幅のレンジを待ってトレードを繰り返すだけなので、再現性が高く、パフォーマンスが安定しやすいという特徴がある。
これは非常に大きなメリットだろう。
反対に既にレンジブレイクを使っている方にとっては新しさはなく、ブレイク後にシグナルが出るだけの教材と思ってもらって良いだろう。
IFO注文で自由度は高い
トレード方法がIFO注文なので、エントリー時にストップとリミットを入れてその後はほったからしにする事が可能となっている。つまり、エントリー後はチャートすら見ないで自由度を高くする事ができるようになる。さらに、利益確定を早めたり損切り幅を広くしたりする悪習も防ぐ事が可能となる。
これは以前までのグローバル・ロイズ社の教材ではなかったトレード方法となっている。
優位性のパターンを活用し上位足に応用可能
ブレイクアウトの手法上、応用がし易くなっている。
例えば、ネオスキャFXの1分足チャートを1時間足にしてトレード回数を減らし、その代わりに、値幅を狙っていくようなスタイルにしても良いだろう。このトレードをするために特別新しい事を覚える必要はないし、1分足チャートでやっていた事を、そのまま1時間足にするだけなので簡単に応用できるようになっている。
ただ1時間足を狙っていく場合は、プライスゾーンのインジケータが使えないので、ご自身でレンジを見つけて、レジサポラインを引く必要が出てくる。
全て1分足でトレードが完結
FXにおいて迷いが出たり、複雑というのはそれだけで、パフォーマンスがグッと落ちる。
なぜなら毎回同じ事を繰り返すことでしか、確率トレードにはならないからだ。つまり、「1000回トレードをして勝率が一定」というのが理想のトレードスタイルになってくる。
ネオスキャFXでは、基本的に1分足チャートしか見る必要は無い。
つまり、1つの時間足だけでトレードを完結することができる。こういった方法は迷いが無くなるので、毎回同じ所でエントリーができるし、ストップとリミットも入れられ勝率を一定にできるため大きなアドバンテージとなる。マルチタイム分析もしないので、初心者にとっては覚え易いトレード方法と言える。
豊富なインジケータ
9種類のインジケータは、エントリーサインに始まり決済サインまで出てくれるので、FX初心者にとっては嬉しいポイントになってくるかもしれない。さらに、レンジブレイクを覚えたいけれど、どのポイントで狙っていけばいいのか分からないトレーダーにとっても、インジケータで、表示してくれるのは有難い仕様になっている。
以前のドラストFXと同様に、チャートに華やかさがあるのでFXがやりたくなるチャートと言える。
ブレイク手法の割にルールが複雑
FX初心者にも再現しやすいように、ツールを作成したとは思うがトレード方法がブレイクアウト手法1つにしては、ルールやインジケータが複雑過ぎになっていると言える。
チャートを華やかにするだけでなく、「なぜブレイクアウト手法に優位性が生まれるのか」「IFO注文のストップ・リミットのバランスをどこに置くのがバランスがいいのか」など、基本的な事をもっと丁寧にするべきだと感じた。
トレード全体がインジケータ頼りになってしまい、応用ができないトレーダーになる可能性があるためだ。
インジケータ9種はチャートが重い
9種類のインジケータが入っていれば当然だが、チャートが重く鈍くなってしまう。
左右にスクロールした時や、時間足を変えた時に、チャートがもたつくので、人によってはストレスに感じるだろう。使っているパソコンによっては、チャートが固まってしまう事もあるかもしれない。
これは、インジケータを増やした代償と言えるだろう。
プライスゾーンの決まり方が弱い
ネオスキャFXで1番大事なプライスゾーンのインジケータだが、この決まり方に対して、いまいち納得できるものではなかった。というのも、この灰色ボックスが表示されるのは、日本時間12時〜16時の間に形成される高値・安値の価格帯で計算しているだけだからだ。
確かに、そのタイムゾーンは値動きが少なく、値動きが横ばいになりやすい。
だったらさらに一歩踏み込んで、レンジの時の波形の見方なども解説するべきで、日本時間のレンジを抜けたらトレードしていくという解説だけでは、やや荒っぽさが目立ってしまったと感じる。
勿論、実際にトレードする際は、チャートを左にスクロールすれば、勝率検証ができるので、ぜひやってほしい。
優位性の無いピラミッティング
ネオスキャFXを使う人の中には、ピラミッティングでさらに利益を増やしたいと考えているだろうが、ピラミッティングは優位性が無くなってしまうのでやめた方が無難だろう。サインが出るからと言って、1回のトレードで何個もポジションを持つことを推奨しているのは、初心者にとっては危険な考え方になってしまう。
例えば、エントリーサインAでエントリーできなかった人が、エントリーサインBで入るなどの使い方なら問題がないが、わざわざ増し玉をして危険を冒すというのは、悪いトレードの典型となってしまう。
会員サイトで解説されている増し玉手法も、リスクリワードのバランスが悪い。
何度も言うようだが、ポジションをむやみに増やしても意味は無く、1番優位性のあるポイントで、自分の資金に合わせたロットを入れるべきだ。どうしてもこれが理解できない人は、pipsの概念に囚われてしまっているので、トレードの勉強をする前に資金管理を学ぼう。
さらに、メインの時間足が1分足なので、トレード貧乏になる可能性が出てくる。
これは、トレード回数ばかりこなして、利益が残らない事を言う。1分足チャートで、スプレッドを考慮しつつ、リスクリワードと勝率を安定させるのは、初心者にとっては難しいだろう。
スプレッドが命取り
1分足のトレードは使っている証券会社によっては、命取りになってしまう。
スプレッドが狭い証券会社ならいいが、海外証券でスプレッドが広いと、それだけで不利なトレードになってしまうからだ。ストップとリミットのバランスが取り辛くなってしまい、リスクリワードが(1:2)(利益:損失)なんて事にもなりかねない。
これが1時間足なら問題は無いが、1分足チャートだとどうしても、このような可能性性も出てきてしまう。
さらに、スキャルピングはチャート画面を見続けたり、ちょっとの値動きで気持ちが揺れてしまうため、非常にストレスの高いトレードスタイルになっている。
これは、大きなデメリットだろう。
7.総評:ネオスキャFXはシンプルを複雑にした教材
FXに限らず、”シンプル”というのは物事の真理だ。
今回のネオスキャFXで言えば、1分足チャートを使い、王道のブレイクアウト手法でトレードを繰り返していくだけというスタイルになる。それなのに、多くの無駄な要素を入れ過ぎてしまったように感じてしまう。
何より、FX初心者こそ難しい事を取り入れたくなるものだ。
例えば、ネオスキャFXを買って、今回のブレイク手法を学んだとしよう。だがしかし、実際どこのポイントに優位性があって、なぜそこでエントリーをすると利益が伸びるのか?なぜ、ストップはプライスゾーンやレッドラインを使うのか?これらの、説明すら出来ないだろう。
もっと言えば、1分足にこだわる必要だってない。
なぜなら、レンジブレイク手法は「ストップが守られやすく、利益が伸びやすい」という、FXの優位性のある条件を満たしているからだ。30分足や、1時間足チャートにした所で、パフォーマンスが崩れる事もない。
それなら、初心者の方でも再現しやすい、中長期足にするべきだった。
どうしても私には、インジケータにこだわりすぎて、抑えておくべき大事な所を、逃してしまっているイメージを拭えない。華やかなチャートは素晴らしいが、ブレイクアウト手法に肝心の優位性に、もっと触れて欲しかった。
今後、購入・ご検討されている方は、エントリーサインAの意味を考えて、「なぜこのポイントのシグナルはトレードが可能で、優位性があるのか?」などを考えると、応用が出来るようになるはずだ。
8.ネオスキャFX特典
ネオスキャFXを特典付きフォームからご購入頂くと、PDFと映像がダウンロードできるようになるので、購入する際の検討にして欲しい。
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9.まとめ
ネオスキャFXは、「インジケータに力を入れ過ぎてしまい複雑になり、ブレイクアウト手法とローソク足のもっとフォーカスすべきだった」と感じている。
1分足チャートとインジケータに頼りすぎた事で、FX初心者は応用がし辛く、なぜそこに優位性があるのか説明も出来ないと感じたためだ。さらに、ピラミッティングなどの矢印を追加して、無駄なポジション増しは、損失を大きくしてしまう可能性も出てくる。
簡単には真似してはいけないトレードだ。
ただし、王道のブレイク手法はパフォーマンスが安定しているので、身に付けられれば大きな武器となる。ネオスキャFXの目指すべきゴールを数字で言えば、リスクリワード(1;1)勝率56%前後が、リアルな数字になってくるだろう。
こんにちは。
SIMPLICITY TRADE FXは無料で利用できるものなのでしょうか。
深谷さん、コメント頂きありがとうございます。SIMPLICITY TRADE FXは無料のEBookになっております。完成まで、今しばらくお待ち下さい:)
買いました。特典の動画も見ましたが、損切り幅が利益に対して大きすぎです。
コツコツドカンです。
ポジション保有時間も10時間とかザラです。
オススメできません。騙されました。
ゆうきさん、こんにちは:)
確かに、ネオスキャFXのリスクリワードバランスをプライスゾーンに設定すると、広めになってしまいます。なので、プライスゾーン付近まで引きつけてIFO注文を入れるか、その半分でバランスが良いと感じます。それなら反発しやすいポイントなので、ポジションも守られやすいポイントになりますよ。