
販売価格1万円の『FXぷーさん式トレンドフォロー手法トレードマニュアル輝』(ぷーさん式輝)のレビューをしていこう。この教材はたった1つのパターンだけを解説しているものだ。
そのパターンは、王道のライントレードで「下降トレンドから上昇トレンドになるポイントのトレンド転換」だけを解説したマニュアルになっている。インジケータは一切使わず、狙っていくのも買いだけなので迷う事なくトレードが出来るというメリットがあるのが特徴だ。
その反面「本当に1パターンだけで勝てるようになるのか?」「インジケータを使わないトレードなんて可能なのか?」などの疑問も出てくるだろう。FXをしているのほとんど人がインジケータを使うのが当たり前になっている中で、こういった教材は異質に映るかもしれない。
もしあなたがトレンドフォローをやっているけれどイマイチ結果が出ていなかったり、自分がエントリーした直後にトレンド転換して損切を連発していたり、シグナル教材で痛い目を合ってしまっているなら、ぷーさん式輝の教材で学べる事があるだろう。
販売ページを見て頂くと分かるが、販売者のぷーさんもFXを始めた頃はシグナル教材を買ってトレードを繰り返し多額の損失を出した経緯がある。その後検証を繰り返しこの教材を作り上げたので、同じような遭遇を経験している人にとっては、何かしら共感する部分があるかもしれない。
教材の価格は1万円だが、裏には努力が隠れている。
現在、何かしらのインジケータやシグナルに頼ってトレードをしているのであれば販売ページを一読するだけでも、何かしら得られる物があるはずだ。このチャートパターンを覚えてしまえばどの時間足にも応用できるし、ロング(ショート)どちらのトレードも可能になる。
このページではぷーさん式輝の基本トレード解説を始め、私がForexTesterを使って検証した結果や9つのメリット・デメリット、更にはこの教材を買っても結果が出ない人の特徴やその解決策をまとめていく。
ぜひ、ご自身の順張りトレードに活かしてほしい。
1.ぷーさん式輝とは
- 販売元:株式会社ベアードライン
- 発売日:2013/12/24
- 公式サイト:『FXぷーさん式トレンドフォロー手法トレードマニュアル輝』
- 販売価格:11,000円(税別)
- Blog:ぷーさん式FXでトレンドフォロー
- YouTube:株式会社ベアードラインぷーさん式FX
覚える事は1つトレンド転換
このトレードで覚えるのは、たったの1つだけだ。
それは下降トレンドから上昇トレンドになるポイントの「トレンド転換トレード」になる。ショートもしないし、ロングだけの手法になっているのが大きなポイントだろう。新しいバージョンではショートの解説はされていないが、形を反対にさせればショートも可能となっている。
ぷーさん式輝では、1時間足チャートを使ってこれだけを学んでいく。
この1つだけのポイントを学ぶというのが人によっては物足りなく感じるかもしれないし、反対に何も結果が出ていない人にとっては、これだけを学べばいいシンプルさで安心感があるかもしれない。チャートを見てトレンドフォローのどのポイントを狙っていけばいいのか直ぐに分かる方にとっては新しい発見は無いだろう。ただ、チャートを見てどこでエントリーすればトレンドフォローで結果を出し易いのか分からない人にとっては読み進める価値があるだろう。
ぷーさん式輝の基本はダウ理論
このトレードの考え方の前提に、ダウ理論がある。
3段階の主要トレンド
先行期:市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる”底値買い”をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下している。
追随期:市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にある。
利食い期:価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっている。
引用:ダウ理論
ここではダウ理論の解説をしないが簡潔にまとめると、安値があってダウ理論の2点目(ブレイクポイント)と5点目(プルバック)がぶつかるポイントを、IFO注文でエントリーしていくという流れになる。
これが上述したトレンド転換のポイントとなる。
ローソク足とレジサポ1本
ぷーさん式輝のトレードで使う物は、
- ローソク足
- レジスタンスライン1本
この2つだけになる。
FXをしていれば見るであろうローソク足とレジスタンスラインと呼ばれる、上値が抑えられているラインを1本だけ使ってトレードをしていく。エントリーのチャンスが来るまでラインも引かないので、通常はローソク足だけがチャートに出ている状態という事になる。
その代わり波形の見方が重要になっており、見ている時間足の谷(山)の波形を正しく見れる必要がある。シンプルなトレード故にこの見方が分からないと教材で参考とされている勝率は出ないし、パフォーマンスも上がっていかない。
マルチタイムとインジケータ禁止
このトレードでは、複数の時間足を見てチャートを分析するマルチタイム分析やインジケータ類の使用は一切禁止だ。教材内でもインジケータを使っていないし余計なラインを引いたりはしていない。
ぷーさん式輝を実践するなら絶対に守るべきルールになる。
もしそれでもこのトレードにプラスして、細かな分析や何かしらのインジケータを組み合わせて使っていきたいと思うならこのトレードは止めておくべきだ。他のインジケータなどを使ったトレードを学べる教材を探した方が良いだろう。そもそもこのトレードにおいて、マルチタイム分析やインジケータを足した所で、優位性や勝率が上がることはほぼ無い。
なのでこのルールは厳守という事になる。
リスクリワードと勝率
このトレードで目指すべきゴールは、リスクリワード1:1(損失・利益)で勝率60%のトレード方法になる。人によってはこの数字は全く凄くないと感じるかもしれないが、この数字は通過点などではなくゴールだ。
なぜなら勝率60%があってトレード回数もある程度あるなら、後はロットを調整し続ければ資金が増えまくる数字になってくるからだ。これに納得できない場合は、コンテンツ内にある『実際に計算してみよう!』というのを見るとスッキリされるだろう。
勿論中には勝率を落としても良いからリスクリワードに拘って、1:3(損失・利益)などのバランスに変えたい人もいるはずだ。
その場合のトレードも解説されているので、安心して欲しい。
28通貨ペア3分
このトレード方法はシンプルなので、28通貨ペアを見ても3分で処理出来る。
IFO注文
ぷーさん式 輝では、メイントレードの時間足を1時間足のIFO注文を使い、エントリー時に約定させたい価格と、ストップ(リミット)を同時に入れるようになっている。
つまり、その後は放ったらかしにできるというメリットが生まれる。
これは人によっては抜群に嬉しいポイントだろう。なぜならチャートを見続ける必要が無いので、1時間足のローソク足が確定するちょっと前にチャートを確認してトレードできそうな通貨ペアを探し出し、ローソク足が決まるタイミングで思い通りの形になった時だけ、IFO注文を入れれば良いだけだからだ。
こうする事により自由度が必然的に高くなっていく。
2.購入後の会員コンテンツ
ぷーさん式輝は2018年にバージョンアップされた。
以前のコンテンツと新しい方のコンテンツの違いは『ぷーさん式輝バージョンアップ情報と新旧の比較まとめ』で解説しているので、そちらを参考にして欲しい。コンテンツの量はそれほど多くないし、重要なポイントが凝縮されているので学習していて間延びしたりする事がないだろう。
基礎から学ぶトレード講座 約1時間
- 最重要の基礎知識
- ダウ理論
- 水平線の引き方
- 王道チャートパターン
- 勝率と報酬比率
- 損切りと利確
- 資金管理と勝ち組の行動
- メンターと仲間
トレード動画マニュアル
- 輝 2018version
- トレンド転換と優位性
- 2番煎じ、3番煎じと初動の違い
- 具体的なエントリー方法
- 報酬比率別メリット・デメリット
- 実際に計算してみよう!
- 転換場面を60通り見てみよう!
- 最終奥義トレーダーの心得
チャート画像+146枚
- 2番煎じ、3番煎じ
- 転換画像
3.ぷーさん式輝の基本トレード
それでは実際に、ぷーさん式輝の基本トレード方法を見ていこう。
ざっくりとまとめると、5つの手順に決まっているので、このパターンさえ覚えてしまえば毎回同じようにトレードができるというのが大きな強みだろう。
トレード手順は下記のような流れになる。
- 下降トレンドの谷の波形にラインを1本引く
- 山の波形を待つ
- ブレイクを確認(ダウ理論で4点目のポイント)
- IFO注文(2点目と5点目のぶつかる所)
- ストップ(リミット)の結果を待つ
公式動画を見れば、さらに理解出来るはずだ。
(1)下降トレンドにラインを引く
第1ステップは、下降トレンドを見つけてサポートラインを1本引くことから始まる。ぷーさん式輝で狙うポイントは1パターンの「トレンド転換」だけなので、下降トレンドを見つけることが第1ステップとなる。
下降トレンドを見つける方法は、安値を切り下げつつ見ている時間足で大きめの波形(谷)を作っていることが条件となる。小さな波形を見出すとどこでも仕掛けられてしまうし、下位足のエントリーポイントになるので、大きめの波形を見る事が重要になる。
(2)山の波形を待つ
次に、”(1)”で出来た波形に対し山の波形を待ってレジサポラインを1本引く。このトレードは下降トレンドから上昇トレンドになるトレンド転換を狙っていくので、先ほどのサポーライン(現在はレジスタンスライン)に対してできる山の波形を待つ。
この山の波形は複数できるほど、その付近の価格が意識されたかが分かる。
(3)ブレイクを確認(4点目)
ローソク足の実体がレジサポを抜けるのを確認する。
ダウ理論で考えた場合は、4点目がレジスタンスラインを抜けたポイントになる。このローソク足の勢いが強いほど、ショートのポジションを持っているトレーダーは焦ってポジションを投げてくる。さらにブレイク待っているプレーヤーはロングを入れてくるので、伸びやすいポイントに変わる。
(4)IFO注文
エントリーは、IFO注文で3つの数字を入力する。
- 約定させたい価格
- ストップの価格
- リミットの価格
レジサポをローソク足の実体がブレイクしたら、IFDONE OCO注文(IFO注文)で指値を入れる。この時、ストップ(リミット)も同時に入れてしまうことによって、エントリー後はチャートを見なくても、ほったらかしが可能となる。IFO注文と聞くと難しい方法なのかと思うかもしれないが、チャート上で約定させい価格で右クリックするだけなので、すぐに覚えられるだろう。
ダウ理論の2点目と5点目がぶつかる所がエントリーポイントだ。
この時に気を付けたいのは、レジスタンスライン付近にスパイクや、飛び出ているローソク足などある時だ。それらを抜けてからエントリーをしていかないと、返される事が多いので、パフォーマンスが下がってしまう。きちんとローソク足の実体が抜けたのを確認して、IFO注文を入れよう。
(5)ストップ(リミット)を待つ
後は注文を入れたポジションが、ストップ(リミット)に到達するのを待つだけになる。
4.ぷーさん式輝検証10年分公開
ここからは私が実際にぷーさん式輝を『Forex Tester2』を使って検証した結果を公開していこう。ForexTesterで検証したチャートもダウンロードできるようにしたので、参考にして欲しい。
検証のルールは下記で設定をした。
検証ソフト:Forex Tester2
今回、検証するためのツールはForex Tester2を使っていく。
期間:2009年〜2019年の10年間
期間は、2009年〜2019年までの10年間とする。
トレンド転換の買い
トレードは、買いだけで売りは省くことにしよう。
今回のトレードではロングに絞ってトレードをしていくが、ショートトレードの場合も基本的には何も変わらない。ショートトレードも入れると単純にエントリー回数が倍になる。ただし、買いの1時間足だけをやっていてもエントリー回数が多いので問題は無いだろう。
リスクリワード
今回の検証では、勝率を明確するのが目的なので分かりやすいようにリスクリワードを1:1に設定していく。資金の増減は関係無いのでロットも最小で固定する。
トレードは1時間足
トレードする時間は、1時間足のチャートを使っていく。
それ以外に細かな形や大きな形のトレード出来る形が出たとしても、1時間足に合わない場合はノーエントリーとする。
通貨ペア:AUDUSD
通貨ペアはぷーさん式輝のコンテンツ内で使われている(AUDUSD)とする。
ぷーさん式輝検証10年分の結果
今回の検証結果は、下記になる。
10年間のトレード数56回
トレード数は10年間で56回と、トレンド転換だけに絞っているにしろ少ないように感じるかもしれない。これは、トレードポイントを見逃してしまっている場合もあるが、なるべくキレイな形だけを狙っていったため10年間で56回という数字になった。これは年計算をすると一月5.6回の計算になる。
これだけ回数があれば十分だろう。
更にトレード数を増やすなら時間足を下位足にするか、通貨ペアを増やす事で解消できる。ただ私は、トレード数は少ない方が良いと考えているので、短期足の15分足など使わずに1時間足でキレイな所を狙うべきだと考えている。勿論、上位足の4時間足などを使っていくことも有効となる。
時間足を変えても、大きくパフォーマンスが崩れる事はない。
勝率66% 勝ち37回 負け19回
トレード数56回の詳細が下記になる。
- 勝率 66%
- リミット 37回
- ストップ 19回
10年間の検証とトレード回数は56回なので正確な数字にはならないが、勝率は66%と高くロットを調整すれば、十分に利益を残せる数字になった。人によっては「勝率66%なんて大した事が無い」と思うかもしれないが、それはFXを知らない人の意見だ。FXをやっていく中で、勝率66%をコンスタントに出し続けられれば、資金は幾らでも増えていく。
この66%はトレードの通過点ではなく、目指すべきゴールだ。
連続ストップ3回 連続リミット7回
これは連続で損失になった回数と、利益に到達した回数の数字になる。
FXという確率世界において、毎回同じようにストップ(リミット)になることは無い。だからこそ、連続でリミットになる回数よりも連続でストップに掛かった時に、確率思考で淡々とトレードをし続けられるかが鍵となる。
シンプルなトレードでは尚更こういった考え方が重要になってくる。
全56回トレードチャート画像まとめ
今回トレードしたチャートをまとめたので、参考にして欲しい。
5.ぷーさん式輝のメリット(デメリット)
ここからは私が検証した結果や、ぷーさん式輝のトレードを試して感じたメリット・デメリットを述べていこう。
1万円でFXの基本を学べる
FX教材としては珍しく、比較的安価な価格で売られている。
教材内容もシグナルやEA(自動売買)などでなく、しっかりと検証された裁量トレードである事は間違い無い。この教材を手に取った人がどれだけの事を学べるか個人差はあるが、販売者のぷーさんが値段の100倍以上の価値を提供したいというのは、購入者にとっては嬉しいポイントだろう。
さらにFXの裏とも言えるような、耳障りのいい事だけでなく「結果を出すためにやらなければならない事」と「うまくいかない人のパターン」なども教えてくれている。人によっては不快に感じるかもしれないが、FXの大切な事をまとめてくれている。
あなたがFXをやっていて「本当にローソク足とレジサポ1本だけでトレンドフォローができるのか?」と疑問に思っているようなら、このシンプルなトレード方法を学ぶ価値は十分にあると言える。ぷーさん式輝のトレンド転換トレードは教材を買わないと学ぶ事ができないが、基礎動画は『ぷーさん式基礎から学ぶFXトレード講座』に登録をすれば無料で見る事ができるので、興味があれば登録してみて欲しい。
シンプルで再現性が高い
トレード自体はシンプルなので、練習さえすれば誰でも同じようなパフォーマンスを出す事ができる。
毎回同じようなチャートパターンでトレードできるというのは、FXをやっていく中で大きなメリットで、これさえやれば結果が出るという自信が付いてくる。無駄な事を学ぶ必要もないので、勝率60%のゴールが見えやすいのも特徴だろう。
私が検証した結果では勝率66%を出す事ができた。勿論、期間によってばらつきはあるし全ての通貨ペアでこのような数字は出ないがおおよそ60%前後になるトレードになっている。今回は(AUDUSD)の通貨ペアでトレードをしていったが、勝率が良すぎたと言えるだろう。複雑なマルチタイム分析などもせず、1パターンのトレンド転換だけを覚えて勝率66%も出るので、トレンドフォローを覚えたい人にとっては嬉しいポイントだ。
例えばこのトレードをさらにブラッシュアップするために、他の通貨ペアや日数を増やして1000回トレードをしたとすると、勝率は60%前後に落ち着ついていくだろう。
それでも十分過ぎる程、資金が増える数字だ。
過去チャートで検証が可能
インジケータを使わないトレードというのは「言い逃れのできないトレード」とも言える。
なぜなら過去チャートを遡ればどのくらいの勝率が出てパフォーマンスがどの位なのか、どのポイントでトレードをするべきなのか直ぐに分かってしまうからだ。当然だがトレードで狙うポイントが、トレンド転換だけなので迷ったりする事がない。下降トレンドの谷の波形ができた時に、エントリーする形を考えられるので、自分が思い描いた形だけをトレードしていける。それ以外のチャートパターンを捨てる事でパフォーマンスも安定してくる。ほとんどの場合は1秒以内にトレードの判断ができるので、20通貨ペアを見たとしても、楽に捌ける。
例えばあなたが、ぷーさん式 輝で使っているトレンド転換の形を覚えたとしよう。
毎月どの位の勝率で、どの時間足のパフォーマンスが良かったか調べるには、MT4のチャートを左スクロールさせればすぐに分かる。
単一時間足しか使わないので、それぞれ見比べる事も可能だ。
トレード回数と時間足を選べる
教材内では1時間足をメインに解説されているが、トレンドの初動というのは、どの時間足でも変わらずトレードができるスタイルになっている。つまり、必ず1時間足と決まっている訳ではなく、5分足のスキャルピングでもいいし、4時間足のスイングトレードでも同じような形を待って売買をしていける。
それにより、パフォーマンスも大きく崩れたりしない。
トレード回数を増やしたいのであれば短期足を使うべきだし、ゆったりとしたスタイルでチャートを極力見たくないのであれば、中長期の時間足を使えば、自由度がもっと上がっていくという事になる。
相場がフラクタルに動く事を意識しよう。
必要最低限を学ぶ教材
この教材では、1~100を事細かく解説されているというよりも、トレンド転換で大事なポイントの80%を話し、後は自分の検証と練習で完成させていくようなイメージになっている。
なので、「FX教材なんだから1~100まで教えてくれているだろう?」という期待を持っていると、肩透かしになってしまうかもしれない。
あくまで、自分で完成させるのが前提にある。
最低限の基礎知識で学ぶことと、自分の型を作るための検証作業が必要なのです。
これは人によって不親切と感じる事もあるだろうし「大事な所だけ教えてくれているから十分だよ」と、どちらに感じるかによって意見が分かれる所だろう。
もし、100%親切丁寧な教材を探しているのであれば、買わないでおこう。
Forex Testerは必須
ぷーさん式輝を学ぶなら『Forex Tester』はセットと思った方が良い。
これを読んでいる方の中には「これを買ったら教材のチャートパターンだけを覚えて、自分も勝てるようになるんじゃないか?」などの期待を持っている方もいるかもしれないが、そんな事は不可能と言っていい。例え、エントリーする形を完全に覚えたとしても結果は出ないからだ。
練習する覚悟がなければ買う必要は無い。
トレードの正解が不明
FX初心者の方が陥るトレードの迷いとして、「レジサポラインをどこに引けばいいのか分からない」という問題がある。ここの悩みを一言でまとめるなら「波形を客観的に見て効いている所に引けばいい」という事になるのだが、それが実際のチャートを前にすると分からなくなってしまうものだ。
波形の上に引いてしまうとストップが広くなり、トレードのバランスが崩れる場合がある。細かいようだがレジサポの引き方によって、リミットにいくはずのトレードがストップに掛かってしまう事もあるので、皆が意識しそうな所に引けるようになるのが1番だ。リスクリーワードを上げるほど、勝率とバランスの関係は大事になってくる。
この教材には、永続的なメールサポートが付いている。
何か分からない事などあれば販売者のぷーさんに聞く事ができるというサポートだ。だが当然のようにトレードの添削などはしてもらえないし、あくまで教材内での疑問や、検証をしていて腑に落ちなかった所だけという事になる。
値段が1万円なので仕方ないが、独学で練習していく人にとって大きなデメリットだろう。
どれだけシンプルなトレードだとしても疑問というのは必ず出てくるもので、それを拭えないと自分の自信になっていかない。これをForex Testerのパフォーマンスだけで付けばいいが、中には難しい人も居るのも事実だろう。
ファンダメンタルズは無視
FXトレードにおいて、ファンダメンタルズを気にする人もいれば、テクニカル分析のみでトレードをしていく人もいる。どっちが良いと一概には言えないが、このトレードではファンダメンタルズを一切気にせずトレードを繰り返すので、余計なストレスも無い。
淡々と確率トレードを繰り返していける。
ストップを積極的に解説
私がこの教材が優れていると思う点は、積極的にストップに掛かった場面を紹介している所だ。
FX教材を売ってる多くの販売者は、良い場面だけを載せて、損切りになった所を載せない傾向にある。それは結局、自分のトレードに自信が無くて、全てを公開してしまったら粗が出てしまうのを恐れているからだろう。ぷーさん式 輝では、そういった事はせず、きちんとストップ場面を解説している。
これは、トレードに自信があるから出来ることだ。
なぜなら多く人は「リミットに到達したら良いトレード」「ストップに掛かれば悪いトレード」というような思い込みを持っているからだ。そうではなく、ストップに掛かろうが良いトレードというのはいくらでもあるし、リミットに到達しようが悪いトレードというのもある。
これを分かってトレードしているのと、知らないのでは、雲泥の差が生まれる。
6.ぷーさん式輝で勝てる理由と勝てない理由
では実際にぷーさん式輝のトレンドフォローを身に付けたいと思い、この教材を買ったとして、結果が出る人と出ない人の違いを見ていこう。この教材はロングセラーになっていて、今や1万本ほど売れている。だが私実際は、そのほとんどの人は結果を出せていないと思っている。
その理由と、解決策を話していこう。
トレンド転換の優位性を説明できるか
繰り返しになってしまうが、このトレード方法とてもはシンプルだ。
形さえ覚えてしまえばそれなりに再現性はあるしパフォーマンスも出るようになっている。ただし、長期的に勝率60%やそれ以上の数字を目指していこうと思った時に、限界が来てしまう。
それは単純に5点目だけを狙う考え方だけだと、根拠が弱いからだ。
恐らくこの教材を買った大半の人は教材を一通り見てトレードする形というのを覚えられる。そして実際トレードをして結果が出て、FXなんて余裕と思うだろう。ただしその後、何度か連敗したときに「やっぱりこの方法には優位性がないのではないか?」と思って、やめていく。
つまり形だけを覚えても根拠は弱く確率トレードをし続けられず、トレンド転換の優位性を説明できるか?が重要になってくる。
- トレーダー①:逆張り狙いの人とショート狙いの人
- トレーダー②:ブレイク狙いの人と逆張り狙いの人
- トレーダー③:転換を狙う人とストップを投げる人とトレンドに乗ろうとする人
形は小さいが、ここにも波形ができているので、逆張り狙いで買った人がいる。ただし、売りの勢いが強く、下に抜けたため損切りする人が多いポイントになる。ここでショートを持っていた人は、ある程度利益が乗ったところで、ポジションを投げるので、今度は上に波形ができる。
サポートラインがレジスタンスラインになったことで、今度は上のブレイクを狙おうとする人が出る。ただし、ローソク足の実体が抜けきっていないので、ブレイクには弱い。ここで、急いでエントリーすると、即ストップになる。反対に、レジスタンスライン付近を使って逆張りを狙っていく人もいる。
勢いよく、ローソク足が抜けたことで、レジスタンスラインが、サポートラインになった。ここで注目したいのは、ここを抜けたことで、トレーダー➀とトレーダー➁が焦って、ポジションを投げやすいということ。つまり、「このままポジションを持っていたのでは、やばい!」と感じ、損切りの注文を入れる。すると当然、注文が入り上がっていく。さらに、この流れに乗ろうとするトレーダーも出て来るので、さらに買い注文が入る。
これが、トレンド転換を狙うトレード根拠になっている。
ただ単純に形を覚えるのではなくて、こういった他のプレーヤーの事も考えると「この時にエントリーしちゃ危ないんじゃないのか」というのが分かってくる。ありがちなミスとしては、ローソク足が完全に抜けきっていない状態で、IFO注文を入れてしまう事だろう。これだと、売っている人がまだ諦めていない状態なので、ポジションを投げずにそのまま持っておこうとする。
つまり、焦っていない。
必ずローソク足の実体が完全にレジサポを抜けたことを確認してからエントリーをするだけで、パフォーマンスは上がっていく。
検証不足
なんだかんだ言っても、結果が出ない1番の理由はこれだろう。
単純にトレード練習回数が少ないという事になってくる。やはり100回練習した人より1000回の人の方が上手いし自信もある。トレードで連敗になっても確率思考で淡々とトレードしていく事ができる。練習量が少ない人は損切りを連発すると、直ぐにびびり始める。
指値を入れる位置にしろリスクリワード(損失・利益)や波形の見方、時間足はどれを使っていくのが最もベストなのか?これらは全て自分で決めていく事になる。当然トレードバランスを良くすることが前提だが、必ず個人の好みは出てくる。ストップに掛かりずらいように引きつけてエントリーしたい人もいれば、そのまま成行で入りたい人もいるからだ。
そのパフォーマンスを知るには、絶対的な練習量が必要になる。
ただし1000回というのはあくまで目安であって、人によっては500回でパフォーマンスが安定するかもしれない。反対に、1000回じゃ足りない人もいるはずだろう。大切なのは、どれだけ時間がかかってもいいから、パフォーマンスを安定させる事と、連敗をしても、確率トレードをやり続けられるか?という事になる。
きれいな波形が全て
ぷーさん式輝のコンテンツで単純にパフォーマンスを上げる方法は「きれいな形以外は捨てる」「それぞれの時間足に合った形でトレード」という事だろう。きれいな形だけを待ってトレードができるようになると、間違いなくパフォーマンスは上がっていく。
トレード回数はいくらでも増やせるが、減らすことが難しい。
FXはたくさんの知識を持つほど、多くのポイントでエントリーできるようになるし、優位性のあるポイントも1つではない。
ただし、どこでも狙えると無駄なトレードというのも必ず出てきてしまう。ぷーさん式 輝で言えば、勝率40%くらいの形でも、エントリーしたくなってくるだろう。これをいかに、自分の形だけでトレードし続けられるのか?というのが重要になってくる。
それと、失敗で多いのが、波形を小さく見てしまう事だろう。
このトレード方法で1番多いミスと言えるかもしれない。1時間足のチャートを見ていて、トレードする形だと思ってエントリーしたら、「実際は15分足ほどの波形の大きさしかなかった」という事がある。小さな波形でトレードをすると、レジサポが意識されなかったり、ストップ・リミットの位置バランスが悪かったりするので、結果が悪くなってしまうので、気を付けたいポイントになる。
7.総評:ぷーさん式輝は洗練されたトレード
ぷーさん式輝の教材は一見すると、誰でも知っているようなライントレードに思えるが、トレンド転換の買いだけに絞り、パフォーマンスの再現性は高く誰にでも真似しやすいトレードになっている。
シンプルなこのトレードを確立するまで、様々なトレードを繰り返し検証したのが分かる。
結果を出すためにしっかりと学習をすれば、一般的に言われている「レジサポ転換」とも、全く違う物だと分かるだろう。コンテンツも無駄な物を削ぎ落とし、要点だけをまとめてあるので勉強の遠回りをしなくて済む。販売者のぷーさんが努力と検証を重ねたトレードを安価な価格で入手できるので、人によっては最高のリターンになるだろう。
ただ、FXを始めたばかりの方にはこの教材の価値に気づけないかもしれない。
ただ、闇雲に勉強をしたりトレードをするよりも、たった1つのパターンだけを極めた方が、結果を出すという意味では近道になる。
勿論ぷーさん式輝のように、トレード方法をトレンド転換にだけに決める必要はないが、自分がやり易いと思ったものを徹底的に検証をして、パフォーマンスの出る方法を身に付けるのが、遠回りをせずFXで最短で結果の出る方法になる。
トレンドフォローを覚える時にインジケータを組み合わせて複雑に分析するよりも、「優位性のあるポイントはどこなのか」「ストップが守られやすく、利益が伸びやすいポイントはどこにあるのか」など本質的な事が分かるので、トレンドフォローを身に付けたい時は、トレンド転換を勉強すると良いだろう。
8.ぷーさん式輝特典
ぷーさん式輝を特典付きフォームからご購入頂くと、100枚のトレンド転換(トレンドフォロー)の場面をまとめたチャートをダウンロードできるようになる。それぞれ(5分足,15分足,1時間足,4時間足)各25枚の合計100枚のチャートになっている。
1時間足だけでなく、短期足の売買ポイントも学ぶ事ができるので参考にして欲しい。
9.まとめ
ぷーさん式輝を、買う買わないは別として、ライントレードのトレンド初動パターンは、トレンドフォローをやっていくなら必ず覚えておきたい内容になっている。
この教材で最も重要なのは「このトレードを信じてやり続ける事ができるか」という事だろう。さらに、このページに書いたトレードの流れをまとめて検証してみるだけでも、それなりの数字は出るはずだ。
インジケータを使わないトレードは賛否が分かれる。
どうしてもトレードをする際にインジケータを入れたいと考えているなら、1万円と言えど買うべきではないし、結果も出ないのでやめておいた方が良いだろう。もし、インジケータのトレードに疲れてしまって、シンプルなトレード方法を学びたいと考えていたら、ForexTesterで練習して自分のスキルとして身に付けて欲しい。
以前の記事は何度も読ませていただき大変参考になりました。
「SIMPLICITY TRADE」を早く読みたいと思っております。
期待しております。
よろしくお願いいたします。
みやちゃんさん、コメント頂きありがとうございます。無料EBookの完成までもう暫くお待ち下さい:)
いつも記事ありがとうございます!
ぷーさん式は私も取り組んでいて、成果がでつつあります!7月は10勝5敗でプロフィットファクター2.135でした!
60勝でも十分な点、地道な検証が大切な点、勇気付けられます。私も引き続き頑張ります!
次の投稿も楽しみにしています!
Masaさん、こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。7月のトレード「10勝5敗」との事で、しっかりと成果も出て、パフォーマンス良いですね。今後も更なるパフォーマンの向上を期待しています:)