
2013年12月に販売された、トレンドフォロー教材『FXぷーさん式トレンドフォロー手法トレードマニュアル輝』というFX教材がある。それが2018年にコンテンツが一新されバージョンアップされた。以前に買っていた人は、無料で新しい物をもらえるという太っ腹なバージョンップ内容だった。
以前のトレードが使えなくなったとかではなく、”より良い方法”に変えたという印象だ。
そこで今回は、新しくなったコンテンツと以前のものを比べて「どこが変わったのか?」「どういうトレードになったのか?」というのを具体的に解説していこう。
ぷーさん式輝の教材を未だに4時間足のスイングトレードと思っている方も多いだろうが、それは過去のコンテンツの話で現在は1時間足をメインに使ったコンテンツになっている。
新旧を比較するので、気になっている方は参考にして欲しい。
1.(新旧)ぷーさん式輝のコンテンツ
ぷーさん式輝では本編のトレードコンテンツの他に基礎動画の解説もあるが、どちらもバージョンアップと同時に新しくなった。それぞれ、どのようにコンテンツ内容が変わったのか見ていこう。
コンテンツは、大きく3つに分かれている。
- 基礎動画マニュアル
- 本編コンテンツ
- チャート画像
基礎動画マニュアルでは、FXの基本の事が学べる内容になっていて、本編コンテンツで輝のトレンドフォローの方法が解説されている。それぞれ凝縮したコンテンツになっており、無駄なコンテンツがないので、結果に直結する事だけがまとまっている。
2014年の旧コンテンツ
基礎動画マニュアル
- 大衆心理からの脱却!
- 2点目と5点目を狙え!
- 王道チャートパターン
- エントリーと利確の方法
- 水平線を引く方法
- スイングでの収益の上げ方
- チャートを読み取るロウソク足
- 勝率と報酬比率
- メンターと仲間
- 資金管理と勝ち組の行動
本編動画マニュアル
- はじめに
- エントリー方法
- エントリーすべきところ完全版
- 生徒さん達エントリー
- 負けてもいい場面
- デイトレ
- デイトレとスイングする時
- トレーリングストップ
- ショートの取り方
- ユーロ円2003年
- 最後に
チャート画像
- エントリーすべきところ
- ショートの取り方
- トレーリングストップ
- パワポ画像
- ユーロ円チャート
- 生徒さん達エントリー
- 負けてもいい場面
2018年最新版のコンテンツ
基礎から学ぶトレード講座
- 最重要の基礎知識
- ダウ理論
- 水平線の引き方
- 王道チャートパターン
- 勝率と報酬比率
- 損切りと利確
- 資金管理と勝ち組の行動
- メンターと仲間
最新動画マニュアル
- 輝 2018version
- トレンド転換と優位性
- 2番煎じ、3番煎じと初動の違い
- 具体的なエントリー方法
- 報酬比率別メリット・デメリット
- 実際に計算してみよう!
- 転換場面を60通り見てみよう!
- 最終奥義トレーダーの心得
チャート画像
- 2番煎じ、3番煎じ
- 転換画像
2.バージョンアップ後変わった6つ
次に、新しい2018年バージョンで何が変わったのか?という事を見ていこう。コンテンツの量や、トレードの基本的な部分は変わっていないが、勝率だったり、時間足に変化がある。具体的なトレード方法が分からない場合は、『価格1万円!ぷーさん式輝レビュー』を参考にして欲しい。
それでは解説をしていこう。
メインの時間足が1時間足に
大きく変わったのがメインのトレードする時間足が4時間足から1時間足に変わった所だろう。ぷーさん式輝のトレードはマルチタイム分析をせず単一時間足でのみでトレードをしていく。つまり、4時間足をメインで使うなら必然的にスイングトレードという事になる。
4時間足なら4時間に1本しかローソク足が確定しないので、かなりゆったり派のトレードスタイルだった。
たがバージョンアップした方ではメイントレードが1時間足になりトレード回数も増え、ストップ(リミット)までの時間も短くなった。さらにトレード回数が多いということで、キレイな形だけに絞りやすくなった所も大きなポイントだろう。
当然だが1時間足のチャートということは、1時間に1本ローソク動くので4時間足よりも動きが早くなる。4時間足トレードは完全なスイングトレードだったが1時間足になったことで、デイトレ気味のセミスイングになったと言えるだろう。
リスクリワード
新バージョンでは、報酬比率も大きく変わった。
以前はリスクリワード重視の、1:3ストップ(リミット)以上というスタイルだったが、今回では、1:1という報酬比率になった。これによってエントリーする際に、あまり引きつけなくてよくなった事と損切りに幅を持たせることが出来るようになった。
4時間足を使って報酬比率を良くしようとすると、かなり引きつけてエントリーする必要があるので指値にかからず、そのままローソク足が進んでしまう事があるが、引きつけなくていいならエントリーできる確率が高まる。
4時間足はただでさえトレード数が少ないのに、指値にかからずさらにトレード回数が減ってしまう。
これを報酬比率1:1にすることによって、単純にトレード回数が増える。
勝率60%前後のスタイル
報酬比率を変えた事で、勝率は必然的に上がっていく。
ぷーさん式輝の勝率のゴールは60%という数字になる。私が検証した『ぷーさん式輝の検証結果10年分公開』でも、勝率66%の数字が出た。
ぷーさん式輝に限らずFXトレードにおいて、報酬比率1:1の勝率60%というのは物凄い数字であって、目指すべきゴールとなる。これ以上の勝率を狙っていこうとすると、本当に良いポイントだけを待ってトレードをしてトレード回数が極端に減ってしまったり、損切りを入れない手法とか、危ない方にいってしまったりする。
そういう事はせず、報酬比率1:1なら勝率60%を目指そう。
報酬比率に絶対の正解というのは無くて、1:1が合う人も居れば、1:3(損失・利益)にして、勝率を落として利益を伸ばすスタイルが合う人もいる。こればは個人の好みが分かれる所なので、自分で1番パフォーマンスが安定するバランスやリスクリワードを見つけよう。
Forex Testerの実践向け解説
今回の新バージョンで解説方法にも変更点があり、実際のトレードをどんな感じでやっていくのか『Forex Tester』でチャート動かしている所にある。なので単純にトレードイメージがし易くなったと言えるだろう。
以前のバージョンでは過去チャートを使っての解説がほとんどで、イメージを掴みにくかったかもしれないが、Forex Testerでチャートを動かして解説をすることで、「自分にも同じようなトレードが出来るんじゃないか?」という気持ちが大きくなるはずだ。
「買い」に特化
今回からショートエントリーの解説が無くなって、ロングだけに絞った内容になっている。つまり、下降トレンドから上昇トレンドになる転換だけを狙っていくという事になる。
これには賛否あると思う。
人によってはトレード回数が多くするために、ショートエントリーもしたい場合もあるだろが、新バージョンでは解説されていない。なのでちょっと物足りなくなってしまった方も居るだろう。
ただしこの手法でショートが出来ないという訳ではなく以前と同じように狙っていける事もできるが、1つに絞ったほうが結果が出易いと思ったのかもしれない。そもそもメインの時間が1時間足に変わったことで、トレード回数が増えるのでロングだけに特化しても問題はないし、迷うことなくトレードができるという新たなメリットも生まれる。
勿論チャンスを増やすために、ショートも覚えたいのであれば、ロングの形を反対にすればぷーさん式輝の形になる。
どちらも大切なのは、毎回同じようにトレードをし続けられるかだ。
ブレイクにエントリー
過去バージョンではレジサポを抜けた後に、一旦レジサポ付近でローソク足が止まるのを確認してから、IFO注文を入れていたが新しい方ではブレイク後すぐにIFO注文を入れるようになった。
これにより、指値に掛かりやすくなった。
ただし反発を見ないという事はIFO注文を入れた後に一気に戻されて、直ぐに損切になってしまう場合もある。これには正解が無いので、反発を待ってエントリーしても良いし、ブレイク後直ぐにエントリーも可能となる。パフォーマンス全体を見ると、ブレイク後直ぐにエントリーしても、数字が極端に悪いという感じはしないはずだ。
3.以前のバージョンと変わらない事
次に、以前と変わらないことをまとめていく。
トレンド転換の5点目だけを狙う
実は根本的なトレード方法は何も変わっていない。
エントリーするポイントとして「下降トレンドから上昇トレンドになる所」「上昇トレンドから下降トレンドになる所」だけを狙っていくスタイルに変更は無いし、王道のトレンドフォローと言える。
ではなぜこのポイントに優位性があるのかというと、意識されている価格(ライン)を明確に抜けることで、ストップ注文と買いの注文が入り易くなるからという事になる。つまり、反対のポジションを持っていたトレーダーがパニックになり持っているポジションを投げ、尚且つ新規の買い注文が入るポイントなので、エントリーした方向に伸びる確率が高くなるポイントだからだ。
そもそも波形ができるということは、その価格で売買をされたというエビデンスになる。
トレンドフォローと聞くとトレンドが完成した後の押し目(戻り)で入る人が多いが、1番利益が伸びやすいのはトレンドが転換した瞬間になっている。なので、このトレード方法には他のトレーダーの行動を含め優位性がある条件を満たしているというのが言えるだろう。
インジケータを使わずシンプルトレード
ぷーさん式輝の特徴といえば、インジケータを全く使わないことだろう。
これは以前のバージョンから変わらず、新たなFX教材『ぷーさん式FX逆張りトレードマニュアル火花』でも一貫している。多くのトレーダーが愛用しているであろう移動平均線やMACDといったものも入れず、ローソク足とレジサポラインだけを見てトレードをしていく。
勿論波形を見るトレードなので、インジケータを入れても意味が無いとも言える。
例えばトレンドフォローをしようと思って移動平均線を3本(20・50・100)入れたとしよう。その時に狙うのは、移動平均線がクロスした後のゴールデンクロスやパーフェクトオーダーの押し目(戻り)になるのが一般的なトレードになる。だが、ぷーさん式輝では、もっと早くエントリーをしているので、他のトレーダーが入ってくる頃には、既に勝負が着いている事になる。
どの時間足でも狙える
新旧のコンテンツを含めコンテンツ内の解説では、4時間足や1時間足を使っているが、本当はどの時間足でも狙っていけるトレードスタイルだ。時間足を変えたからといって、優位性が無くなる訳ではないし、2018年バージョンでも4時間足を使っても問題は無い。
これはトレードする人の、ライフスタイルだったり、どのくらいの自由度が欲しいかによって変わってくる。チャートを見たくなければ、中長期足を使えばいいし、早く決着をつけたければ、短期足を使うという事になる。
下にある2枚のチャートを見て頂きたい。
それぞれ15分足と4時間足のチャートだがエントリーポイントは同じで、トレード方法は変わらない。つまり、時間足を変えても、狙う形は変わらないし、優位性が無くならないのも分かって頂けるはずだ。
為替相場はフラクタルに動いており、チャートの形というのは、規模を変えて同じような物を形成する。なので、15分足でできた波形というのは2時間足でもできるし日足や週足でも作られる。エントリーするポイントに優位性があればどの時間足でもパフォーマンスに大きな差は無い。ただし全体のバランスを考えると、8時間足以内にする事をオススメする。
自由度の高いIFO注文
ぷーさん式輝のエントリー方法は、IFO注文を使っていく。
これはエントリー時に約定させたい価格とストップ(リミット)を3つ同時に入れるトレード方法になる。これをする事によって注文さえ入れてしまえばその後はチャートを見る必要もないし、ほったらかしにできるというメリットがある。
注文方法も簡単で、約定させたい価格で右クリックするだけだ。
成行エントリーだと約定時にスプレッドも入って中途半端な価格でエントリーするのを防ぐ事もできる。IFO注文では、引きつけた所にポジションを持てるのでストップ幅も余裕を持たせられる。
時間足を自由に選べてチャートチェック時間も短いことから自由度が高い。
上述したが1時間足でないとトレードできないという決まりはなく、自分の好きな時間足でトレードできるのでご自身のライフスタイルに合わせて時間足を選べる。自由度を高くするのであれば長期足にすればいいし、短期売買が良いなら短期足を使おう。
ただ短期足で売買を繰り返すよりも、中長期の方がメリットは多い。
シンプルで28通貨ペア(約3分)
ぷーさん式 輝では、単一時間足しか使わないので、トレード方法は必然的にシンプルになってくる。さらに、インジケータも使わないので、チャートも見易く、マルチタイム分析といったこともしない。
例えば、これらの組み合わせで、28通貨ペア見たとする。
- USD
- CAD
- JPY
- AUD
- GBP
- EUR
- NZD
- CHF
それでも、チャートチェックは3分程で済む。
どの通貨でもそれほどパフォーマンスに影響は出ない。さらに、日経先物225などの他の投資対象にも使う事ができる。キレイな波形だけを狙っていきたいので見ている通貨ペアが多いことに越したことはない。
4.ぷーさん式輝は今後も使える手法か
最後にぷーさん式輝は今後も使えるトレード方法なのか?という事をまとめていく。どれだけ優れた手法であっても、その場だけだったり長く使えないものを身につけても意味が無いからだ。どうせならば、これだけ覚えれば後は何も必要無いというのが1番理想のトレードだろう。
結論を先に言うがぷーさん式 輝のトレードは今後も使える。
勿論、確率世界の事なので断言や予測は出来ないが今後もずっと変わらないだろう。なぜなら「人が行動する所と、パニックになる所は変わることがないから」という理由だ。
波形ができるというのは、他のトレーダーが何かしら意識をしてそこで売買した証になる。つまり注文が入ったポイントでそれを抜けてくるようであれば当然パニックになるトレーダーと、反対にそのトレンドに乗ろうとするトレーダーが出てくる。
その行動が変わることはないし「人の気持ちは変わらない」という理由だ。
反対にこのトレンドフォローさえ身につけてしまえば、これからずっとFXをやっていける自信がつくとも言えるだろう。もしこのトレードを覚えるのに3年かかったとしても、この後30年使えるトレードならローリスク・ハイリターンの費用対効果になる。人によっては1年で覚えられるかもしれないし、半年でパフォーマンスが安定するかもしれない。
この辺は個人の練習量で変わってくる。
5.まとめ
恐らくぷーさん式輝はこの後もバージョンアップをしていくだろう。その時はこのページも随時新しい情報を更新していくので確認をして欲しい。
今回の変更点をまとめると、
- メインの時間足が1時間にチェンジ
- リスクリワード(報酬比率)1:1
- 勝率60%前後を狙うスタイル
- Forex Testerで実践向け解説に変わった
- 買いのみに特化した内容に変更
- ブレイク後反発を見ずにエントリー
以上の6つが変わったポイントになる。
トレンドフォローを身に付けたいけど、どのポイントで狙っていいのかコツを掴めていなかったり、インジケータばかりに頼っている人にとっては、新しい発見のある教材だろう。
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